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ハリー・ポッターシリーズの中で、本作はスティーブ・クローブス以外の脚本となる初めての作品。
クローブスは、自身の監督作品「The Curious Incident of the Dog in the Night-Time」の撮影と重なったため脚本を降板。 代わりに「コンタクト」のマイケル・ゴールドバーグが担当した。 |
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5作目で初登場するルーナ・ラブグッド役を演じるのは、15,000人の中から選ばれた14歳の新人イヴァナ・リンチ。「ルーナを演じられる子はたくさんいたが、ルーナになれるのはイバナ・リンチだけ。そこが、ほかの候補者との決定的な違いだった」とプロデューサーのデイビッド・ヘイマンは語っている。 |
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べラトリックス・レストレンジ役には、当初ヘレン・マックロイがキャスティングされていたが、妊娠したため降板、結局ヘレナ・ボナム・カーターが演じた。 |
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ミラ・ナイール氏やジャン=ピエール・ジュネ氏が監督の打診を受けたが、二人とも断った。 |
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音楽は、ダリオ・マリアネッリの名が挙がっていたが、最終的にデイビッド・イェーツ監督の作品で長年曲を提供してきたニコラス・フーパーに決定。 |
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監督に抜擢されたのは、本作が長編映画初デビュー作となるデビッド・イェーツ。
BAFTA英国アカデミー・テレビ賞を受賞した「ザ・ヤング・ビジターズ」(人気テレビシリーズ)や「セックス・トラフィック」(国際的な性的人身売買の実態を描いた社会派ドラマ)などを監督した人物。 |
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映画の中でルーナ・ラブグッドがつけている蕪のイヤリングは、ルーナ演じるイヴァナ・リンチが実際に作ったもの。 |
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【映画に登場しないキャラクターやシーン】
ロンが監督生になる場面
クィディッチはカット。 ロンの”ウィーズリーは我が王者”の場面も無い
ドビー
ウィーズリー夫人とボガート
聖マンゴに入院中のネビルの両親
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アンブリッジを演じたイメルダ・スタウントンは細見だったため、彼女と衣装デザイナーのティマムは、撮影が進むにつれて、衣装にパッドをつけていった。原作の中でアンブリッジは「ずんぐりとした体で、ガマカエルのような顔」と表現されている。NEW! |
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ハリーのファーストキスはセイヨウヤドリギの下。英国ではクリスマスの時期にセイヨウヤドリギを吊るす習慣があり、男性はこの下に立っている女性にキスすることが許される。NEW! |
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魔法省のロビーは「ハリー・ポッター」シリーズ始まって以来の大型セット。その広さは、奥行き60メートル、幅36メートル、高さ9メートルにおよぶ。視覚効果を加えた完成品はさらに広大な印象だった。 |
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魔法省で繰り広げられた「不死鳥の騎士団」と「死喰い人」の壮絶な対決を演出するにあたり、デイビッド・イェーツは振付師のポール・ハリスに協力を仰いだ。ハリスは基本的な身のこなしに加えて、各キャラターの個性に合う戦い方を考案してキャストに伝授。マルフォイ役のジェイソン・アイザックスは教科書どおりの正攻法、シリウス役のゲイリー・オールドマンには「ストリート系」の戦法を指導した。 |
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魔法省の入口となる電話ボックスは、ロンドンのスコットランド・プレイス(ScotlandPlace)に置かれた。英国防衛省に近い場所で、美術のスチュアート・クレイグは「(マグルの)本物の役所の下に魔法省があったら、おもしろいんじゃないか。そう思った。そこで、例の電話ボックスを防衛省の横の歩道に置いてみた。我々マグルは知るよしもないが、英国防衛省の真下は魔法省なんだよ(笑)」と話している。ちなみに電話ボックスは撮影の時だけ置かれ、今はない。 |
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魔法省の戦いのクライマックス、アルバス・ダンブルドアとヴォルデモートの対決では、視覚効果を担当したティム・バークが自然のエレメントである「火、水、土、空気(風)」を効果として盛り込み、迫力満点に仕上げた。
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「ダンブルドア軍団」のメンバーのレイブンクロー生マイケル・コーナーは、ライアン・ネルソンが演じたが、クレジットの役名は「マイケル・コーナー」ではなく、「少し不気味な少年(Slightly Creepy Boy)」となっている。NEW!
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