J・K・ローリング『カジュアル・ベイカンシー』ニューヨークイベントに登場！- ポッターマニア

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J・K・ローリング『カジュアル・ベイカンシー』ニューヨークイベントに登場！

こちらでご紹介した通りJ・K・ローリングさんが現地時間16日（日本時間17日）、ニューヨークのリンカーン・センターで行われた『The Casual Vacancy/カジュアル・ベイカンシー　突然の空席』イベントに出席し、2500人のファンの前で時にジョークを交えながら本作について語りました！
（この記事は大人向けなので、小学生は読まないで下さいね。。）

UPDATE!：Hyoable、ロイターのレポート（記事）を追加！（10/18）

観客の大半は、20～40代（いわゆるハリー・ポッターで育った世代）の女性。以下は参加したUSAトゥデイ紙のレポートです。

JKRは『カジュアル・ベイカンシー　突然の空席』と官能小説『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の違いについて、「違いは、私の本でも登場人物がセックスしているけど、誰も楽しんでいない点ね」と冗談交じりに紹介。

英国の小さな町で起こる政治的分離を描いた本作の中で、書く事をためらった場面が幾つかあり、それは「特にレイプ。でもこれは起きなければならなかったこと。理由があってそこにあるのです」。

新作は「14～１5歳以上の人に適した本だと思います。それ以下の子供には向きません。でも両親はなぜ不適切なのかその理由を子供と話し合うべきだと思います」。

子供向けから大人の小説に変えたことで最も困難だったのは「現実社会や現代社会を書く」ことではなく「主人公のない小説を構成すること」。

作家でありながら地元の書店を経営しているアン・パチェットさんが登場。作家・本屋としてローリングさんは「自分の人生の中で誰よりも読者のために仕事をしている作家であり、一人で出版業界を生き生きとさせている人」だと賞賛。

二人がステージに座り、対談がスタート。
両者とも『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』は未読とのことですが、パチェットさんが「文章がひどいと誰もが言っている」とこきおろすと、ローリングさんは「でもあれはポルノ小説だから」とジョークで応酬。カトリックで『O嬢の物語』を読んでいないパチェットさんに、「『O嬢』の方がまだ気に入ると思う」と勧めました。

『カジュアル・ベイカンシー　突然の空席』はUSAトゥデイ紙のベストセラーリストの1位になったものの、先週４位にランクダウン。書評は「つまらない」から「素晴らしい」までさまざまですが、本イベントではそれについて触れられませんでした。

一部の読者は本作のユーモアに気が付かなかったかもしれないと懸念しているとJKRが語ると、パチェットさんは「これは善と悪の物語ではなく、悪とジョークの物語」とフォローしました。

Hypable、ロイターのレポート（記事）
架空の場所で住みたいのは？「今でもホグワーツに出入りしたいと思う」。

「商品の広告のように聞こえてしまうけど、でも敢えて言うとマックブック・エアーが私の人生を変えました」

『カジュアル・ベイカンシー　突然の空席』について
「とても自由に書き始めました―理由は登場人物について（書きながら）知っていきたかったから」
（↑で伝えた通り）「個人的には本書の対象年齢は１４～５歳。それ以下には不向きです」と話す一方、親は常に子供にオープンであるべきで、「自分が何かを悪いと感じたり危険だと思ったら、子供にはっきりと『悪い』『危険だ』と伝え、話し合いそれを解消すべきだと思う。ただ詮索して（理由を述べずに）読ませたくない本を子供から遠ざけるのは良くない」と強調。

新作がネタばれされることについては、「私はこれまで自分の本がネタばれされないようにするために、全人生を費やしてきました」(笑)。

（本が）編集されるのは気にならないか？との質問（On whether or not she’s good at being edited）に「ええ、まだ誰も（編集者を）殴っていないので大丈夫です」(笑)。

「2年前にハリー・ポッターの資料を整理しました。欲しい資料がどこにあるのか知りたかったから」。

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