「ハリー・ポッター」のヴォルデモート俳優レイフ・ファインズさんが監督した映画『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』が東京国際映画祭で上映され、レイフさんがQ&Aセッションに登壇しました!
本作は50年代のソ連下、貧しい家庭で育ったルドルフ・ヌレエフがバレエダンサーとして成功するまでの半生と、西側への亡命を描いた作品。
シベリア鉄道の車内で生まれたヌレエフは、幼少期にバレエに目覚め、17歳でバレエ・アカデミーに入学。平均よりも遅い入学でしたが、並はずれた身体能力と、猛烈な練習、強い意志によって急速に成長。しかし、その激しい性格と反抗的な態度から、政府に警戒されるようになっていきます。
伝説のバレエダンサー、ヌレエフをタタール劇場バレエのプリンシパルであるオレグ・イヴェンコさんが見事に演じ、『アデル、ブルーは熱い色』アデル・エグザルホプロスさんが、パリ社交界の花クララ・セイントを演じています。
レイフ・ファインズさんも監督のほか、ヌレエフを自宅に住まわせ面倒を見る恩師プーシキン役で出演しています。
本作の上映後、ジーンズにジャケットというラフな格好で登壇したレイフさんは、「皆さん温かくお迎え頂き、そして映画を見に来て頂き有難うございます。私とプロデューサーのガブリエル・タナにとって非常に光栄です。有難うございます」と挨拶。
司会者や会場からの質問に熱心にお答えしました。主なQ&Aの内容は以下の通りです(本作に無関係の質問が1件あり、それは省きました)。
「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」は、10月30日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで上映。
2019年5月10日公開決定!
「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」Q&A
Q:本作が3本目の監督作ですが、今回なぜルドルフ・ヌレエフを題材として取り上げたのですか?
レイフ・ファインズ:本作は若きヌレエフの物語。有名なヌレエフの伝記的な映画と言うわけではなく、アーティストとして、そして人間として自己実現したいという欲望を持っている人物の物語。
彼のダイナミックで生き生きとした精神に感動しました。時には人を怒らせるというリスクを冒してでも、自分が自分になりたいと思うのは、すごく勇気がいることだと思う。
ヌレエフ自身、多くの人間を怒らせてきたことで有名ですが、それでも彼はダンサーとして完璧を目指していきたいという強いアーティスティックな欲望が勝ったのです。
そしてまた、背景として冷戦があります。映画の中で「自分は自由になりたい」というセリフがありますが、それは人間的な自由を獲得するということ。それは非常に勇気あることだと思うのです。
Q:今回、出演と監督をされましたが、映画の中での立ち位置の違いは何でしょうか?映画の中には編集とか他の分野がありますが、今後手を伸ばしたい分野があれば教えてください
レイフ・ファインズ:私は監督として、まだまだ勉強している段階です。これは私の夢ですが、もしもう1作作ることがあれば、今度は出演しないで監督に専念したいですね。
俳優と監督の両立は大変なので、やりたくないです。今作も本当は俳優はやりたくなかったのですが、財政的な理由で出演しました。
編集とおっしゃいましたが、他の分野もそうですが、特殊なスキルだと思います。今作では、多くのスキルのある方に恵まれました。撮影監督、デザイナー、俳優さんたちも恵まれました。ガブリエル・タナさんというプロデューサーに恵まれたので、作ることができましたが、次作は監督だけに専念したいです。
Q:本作の原作となっているカバナさんの本も読みましたが、原作の世界も伝わりとても良かったです。主人公を演じたオレグ・イヴェンコさんはタタールの劇場のソリストですが、演技経験がないにも拘らず、素晴らしい演技でした。演技経験がない方を、どのようにあそこまで育てられたのかということと、彼をどのように選んだのか教えてください。
レイフ・ファインズ:演技ができるダンサーが欲しい、というのが最初からの希望でした。ロシア中で大オーディションを行い、色々なバレエカンパニーやダンス学校に2人のキャスティング・プロデューサーが行き、最終的に残ったのは4・5人でした。
オレグさんはかなり最初の段階から注目していました。決め手になったことは幾つかあり、まずみんなが顔を知っている人の映画を作る場合、顔が似ているかどうかという点。オレグさんはかなり似ていると思います。彼はタタール人ではなく、実はウクライナ人ですが、タタール人っぽい所があると思います。
そして彼はスクリーンにおける演技と言うものを本能的に持っていました。私がそれを育てていった部分もありますが、彼が本能的に強く持っていたので、とても理解が早かったです。何度もスクリーンプレイで練習する必要はありましたが。
彼はソリストですのでダンスは素晴らしい。素晴らしいダンサーであり、パフォーマンスの本能をもっていて、ヌレエフに似ている人に恵まれました。
一番大きかったのは、元々彼に演技の才能があったことですね。
Q:印象に残っている国と印象に残っている出来事を教えて下さい。
レイフ・ファインズ:私はロシア文化に愛情を持っていて、中でもサンクトペテルブルクを印象深く思っています。素晴らしい建築や美術館があります。ですのでこのサンクトペテルブルクで(本作の)多くのシーンが撮れたということは、私にとって意味があります。
また、セルビアは映画に対して友好的な国なので、多くのシーンがセルビアで撮られています。
一番自分の気持ちが高まったのは、バレエ界で有名な(サンクトペテルブルクにある)ロッシ通りからバレエ学校に入る道を撮影した朝です。ヌレエフが素朴な木の扉を開ける場面―実際に彼はあのように入ったのですが―を撮影した朝は、印象的でした。
ほかにも感動的な瞬間は色々ありますが、ヌレエフがレンブラントの「放蕩息子の帰還」の絵を見上げるシーン、これは(本作において)象徴的な意味で重要なのですが、この場面は実際にエルミタージュ美術館で撮影しています。
この美術館は長編映画の撮影に使わせないというポリシーがあり、ソクーロフの映画「エルミタージュ幻想」以降使われてないのですが、自分がこの美術館の館長と話しをし、これがヌレエフの映画であること、そして、この美しい美術館を背景として撮るのではなく、レンブラントのこの絵について撮りたいと説得しました。
撮影の日は美術館を閉館して頂き、レンブラントの部屋を自分たちだけで撮れました。これは特別な瞬間でしたね。
またパリのルーブル美術館でも、誰もいない閉館日にジェリコーの「メデューズ号の筏」の絵を、実際の場所で撮りました。
(この絵の部屋を)曲がった角に「モナ・リザ」の絵が掛かっていて、アシスタントからそれを教わり、じっくり自分一人で「モナ・リザ」を堪能できたのも特別な瞬間でした(笑)
Q:なぜあんなにロシア語が堪能なのですか?
レイフ・ファインズ:実はそんなに流暢ではありません。少しは話せますが。ロシア語の通訳に助けて頂いたのと、あとはポストプロダクションで大分修正しました(笑)。
Q:新作を見たばかりで恐縮ですが、次の監督作の構想とかおありですか?
レイフ・ファインズ:そう言っていただけると有難いのですが、今の所は残念ながら予定はまだありません。映画の撮影が終わったばかりですし、来年幾つか素晴らしい作品に俳優として出演しますが、今の所監督として構想はありません。
今後数ヶ月の内に、アイデアとかストーリーに惹かれたらやると思いますが。
Q&A
Q&Aに登壇したレイフ・ファインズ
「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」あらすじ
共産主義下にある50年代のソ連。のちに世界中を熱狂させるダンサーとなるルドルフ・ヌレエフは貧しい家庭に生まれ、バレエ・アカデミーへの入学も平均より遅かった。
しかし並外れた身体能力と、強い意志によって急速に頭角を現していく。その激しい性格はアカデミーの常識と衝突することを恐れず、信念を通すためなら教員を罵倒することも厭わない。
そんな彼にベテラン指導教員のプーシキンは理解を示し、自宅に住まわせ面倒を見る。やがてヌレエフはバレエ団の一員となってパリで公演を行う。初めて見る西側の世界に刺激を受けるヌレエフだったが、その行動はKGBに逐一監視されていた…。
「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」作品解説
ロシア文化に深い造詣を持つファインズは、ヌレエフの伝記を20年前に読んで以来、映画化の構想を抱き続け、3本目の監督作としてついに製作が実現した。
貧しかった少年時代、猛然と練習に取り組んだレニングラードにおける修行時代、そして有名なパリを舞台にした西側への亡命劇と、3つの時代を組み合わせた脚本を練り上げ、強靭な意思と常識への反骨心を有する型破りの人物像を描き切ったのである。
バレリーナの添え物に過ぎなかった男性ダンサー像に、革命をもたらしたと言われるヌレエフ役には、タタール劇場バレエのプリンシパルであるオレグ・イヴェンコが抜擢された。演技は未経験であったが、ファインズによる的確な指導を受け、見事に20世紀最高のダンサーを再現している。
[posted at JST 10:00/10/28/2018 ©ポッターマニア 無断転載禁止]
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