J・K・ローリング新作「北アメリカの魔法界の歴史」第1章で分かった４つのこと！

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１.魔法族は中世の時代からアメリカ大陸の存在を知っていた！

ノー・マジ（米国のマグルのスラング）たちがヨーロッパからアメリカ大陸に移住したのは17世紀になってからですが、魔法族はそれよりもはるかに古い時代から、アメリカ大陸の存在を知っていました。

ヨーロッパやアフリカの魔法使いは箒や「姿現わし」などを使い、中世の時代からネイティブ・アメリカンの魔法族と互いに接触を図っていたのです。

*ネイティブ・アメリカン（アメリカインディアン）とは、ヨーロッパからの移住が始まる以前から、アメリカ大陸に住んでいる諸民族の総称。北アメリカのインディアンは長期にわたるヨーロッパ支配の圧迫を受けたが、1934年にインディアン再編法が敷かれ、各民族の自治権が部分的に認められた（ブリタニカ国際大百科事典より）

2.ネイティブ・アメリカンの社会では、称賛されていた魔法族も

（1689年の国際魔法機密保持法によって）魔法族は隠れた存在になりましたが、ネイティブ・アメリカンの社会では、部族の中で認められ、称賛されていた魔法使いも存在していました。彼らは呪い（まじない）師や優れた狩人として、名声を得ていたといいます。しかしそうでない場合は、「悪霊に取りつかれているなどの理由で汚名を着せられていました。

【動画】「北アメリカの魔法界の歴史」各章のタイトルと要約が明らかに！

©Pottermore

3.スキン・ウォーカーの伝承

ネイティブ・アメリカンの間には、「スキン・ウォーカー（*）」と呼ばれる“邪悪な動物もどき（動物に変身できる魔女・魔法使い）”の伝承があり、彼らは身近な家族をいけにえに捧げることでその変身能力を得たと伝えられていました。
しかし実際は多くの場合、迫害から逃れたり、部族のために狩りをする目的で変身していたといいます。このような悪評は、魔力のないことが発覚するのを恐れたノーマジの呪い師が流していた、とJKRは説明しています。

【*実際のスキンウォーカー伝説】
「スキンウォーカー（skin-walker）」は、実際にナバホインディアンの伝承に登場する“動物に変身する能力を持った人間”です。伝承によると、スキンウォーカーは呪い師または部族の最高レベルの司祭で、その能力を悪事に使って動物に変身し、人を苦しめます。 スキンウォーカーになるには、近親者を殺すという最も邪悪な行為を行う必要があります（汗）。そうすることで彼らは動物や他の人間に変身するという、超自然の力を得るのです。
JKR版「スキン・ウォーカー」は、この伝承をベースにしていますが、彼らに対する悪評はノーマジによるものだという“ひねり”が加えられています。

スキンウォーカー

Sources:Navajo Legend

4.杖を使わない魔法も

ネイティブ・アメリカンとヨーロッパの魔法使いの最も大きな違いは、前者は杖を使わずに魔法を使えることです。魔法の杖はヨーロッパで考案されたもので、魔法の効果をより正確に、よりパワフルにするために魔法を導いてくれます。
しかし一般的には、杖は、それが無くても高度な魔法を作り出せる優秀な魔法使い（魔女）の印として持たれていたといいます。 そして 「呪文や変身術は杖無しではとても難しい」と説明しています。
（ネイティブ・アメリカンだけでなく、アフリカの魔法使いも杖を使わず、指を指したり手の動きだけで魔法を唱えることができます）

では箒はどうなのでしょうか？―ヴォルデモートやスネイプは箒が無くても空を飛べますが…

JKR：杖と箒（そして空飛ぶ車）は魔法を導く道具です。最も才能のある魔法使いはそれらを必要としません

.@dwmw24601 @bluesrgt Exactly. Wands and brooms (and flying cars) are tools that channel magic. The most gifted can dispense with them.

— J.K. Rowling (@jk_rowling) 2016年3月8日

.@AlbuszSevero Again, depends on the individual. A Goyle with a wand will lose to a Dumbledore without one. Most would choose wands to duel.

— J.K. Rowling (@jk_rowling) 2016年3月8日

[posted at JST 5:00/3/9/2016 ©ポッターマニア　無断転載禁止]

【ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅　北アメリカの魔法界の歴史】NEW!

【ナレーションの和訳】
あなたが知っていると思っている魔法界。
実は想像以上に広いのです。
歴史には多くの秘密があり、公式の歴史がすべてではありません。
その裏側にはもう一つの世界が、同時並行して隠されているのです。
魔法が本当に存在する秘密の世界が。
イルヴァーモーニー、スキン・ウォーカー、魔女裁判、そしてMACUSA合衆国魔法議会。
これらは伝説ではありません。
なぜならアメリカの歴史は、あなたが想像する以上にはるかにすごいから。
あなたが知っていると思っているすべては、まさに変わろうとしています。
北アメリカの魔法。J・K・ローリングが描くオリジナルストーリーです。

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