ディセンバー・ボーイズ
プロダクション・ノート/作品情報



December Boys

 

2007年12月1日(土) サロンパス ルーブル丸の内他全国ロードショー


映画情報   写真ギャラリー

配給:ワーナー・インディペンデント・ピクチャーズ、ビレッジ・ロードショー・ピクチャーズ
オーストラリア、イギリス、アメリカ/105分

 




イントロダクション
世界中がその成長の軌跡を見つめてきたひとりの少年がいる――
ダニエル・ラドクリフ。
「ハリー・ポッター」とともに、あるいは「ハリー・ポッター」として、
11歳からひとつずつ時を重ねてきた彼が、いま、
自らの手で選び取る新たなる主演作、『ディセンバー・ボーイズ』。
それは、少年が初めて踏み出す大人への一歩。
誰にでも、忘れることのできない特別な夏がある――。

「ハリー・ポッター」のラドクリフ君が、大人に目覚めた夏。
癒されたいあなたに贈る、とっておきの感動ストーリー。

12月、真夏のオーストラリア。孤児院で育った4人の少年、マップス、ミスティー、スパーク、スピットは、夏の休暇を海辺の村で過ごすことになる。それは、12月生まれの4人に贈られた院長からのプレゼント。
孤児院から離れて過ごす初めての夏休みは、なにもかもまぶしく見えた。彼らがそこで出会ったのは、養子を迎えようと考えているひと組の若い夫婦。

孤児院では、自分たちより幼い子が養父母のもとに引き取られていくのを、いやというほど見てきた4人。自分たちの番はもう永遠にやって来ないのではないかという不安。そして、今度こそは選ばれたいという切実な思い。養子になれるのはひとりだけ。なんとか自分を気に入ってもらおうとする小競り合いが始まるなか、いちばん年上のマップスだけは、他の3人とは別行動をとる。

地元の少女ルーシーと知り合い、不器用に高鳴る胸に戸惑いながら、マップスは初めての恋を知る。しかし、養子になることには関心がないように振る舞っていたマップスも、心の中には諦めきれない夢がくすぶっていた。

家族を持つという夢――少年たちにとってどうしても叶えたいその夢が、4人の友情さえも危うくする……。やがて来る夏の終わりに、彼らは何を見つけるのか? かけがえのない夏が、少年をひとつ、大人にする――。

『ディセンバー・ボーイズ』は、10年以上の歳月をかけて地道に練り上げられてきた作品であり、その最後にして最大の仕上げを担うことになったのが、主演のダニエル・ラドクリフだ。実は、マップス役には当初、別の少年が考えられていたという。そのキャスティングが頓挫したことで、ラドクリフの参加が決まった偶然を、プロデューサーのリチャード・ベッカーは、「ダニエルには、ダメもとで頼んでみようと思ったんだ」と振り返る。一方、「ハリー・ポッター」第4作と第5作の間に別の映画に出演しようと考えていたラドクリフのもとには、いくつもの脚本が送られてきていた。そのどれを読んでもピンと来なかったという彼の心を瞬時に捉え、たちまち夢中にさせたのが、この『ディセンバー・ボーイズ』だったのだ。製作陣にとっては偶然でも、ラドクリフにとっては必然であり、十数年という歳月は、『ディセンバー・ボーイズ』とダニエル・ラドクリフが出会うためにあったとさえいえる。

そして、1000人以上の少年たちの中から選ばれた年少の3人組。彼らは、映画の中のマップスがそうであるように、実の兄のようにラドクリフを慕い、そこに、誰ひとり欠けても成り立たない最高の4人が誕生した。 愛すべき少年たちの、ひと夏の感動ストーリー。忘れられないその夏が、あなたの胸にも刻まれる。


 



ストーリー
忘れられない、12月の夏休み。
あの時ぼくらは、家族を知り、嫉妬を知り、恋を知り、
そして、少しだけ大人になった――。

 1960年代、オーストラリア内陸部。カトリック教会付属の孤児院で育った十代の少年4人、マップス、スパーク、ミスティー、スピット。彼らは自分たちよりも幼い子供たちが温かい家庭に引き取られていくのを見るにつけ、だんだん大人になっていく自分たちの番は永遠にこないのではないかと思い始める。そんなある夏、彼らは海辺で休暇を過ごすことを許され、大喜びで出かけていく。
  そこで彼らは子供を授からない若い夫婦と親しくなる。また、最年長のマップスは地元の美しい少女ルーシーに夢中になる。そして少年たち、とくに年下の3人は、まさに理想的な両親になりそうな若夫婦に気に入られたくてたまらない。これまで何度も拒絶され、つらい思いを胸に秘めてきた彼らは、今度こそ、という思いが強いあまり、その友情にひびが入りそうになる。
  『ディセンバー・ボーイズ』はマイケル・ヌーナンの同名小説を基に、少年たちが友情、家族、そして愛のほんとうの意味を学びとっていくさまを感動的に描いている。


スタッフ
ストーリーの魅力

 プロデューサーのリチャード・ベッカーが本作の映画化権を獲得したのは10年以上も前だった。彼はいつも、人間性、友情、そして愛をテーマにしたストーリーに惹かれるところがあって、4人の孤児の少年たちを描いたこのストーリーにとても感動したと言う。「誰もが急に大人になったと感じるひと夏の思い出があると思うんだ。特別なこと、人生において意味の深いことが起こった夏……。このストーリーにはそれがあり、それが魅力だと思う。私は孤児ではないし、彼らと同じようなことをすべて経験したわけではないけれど、それでも深く共鳴できるものがあった」
  1998年には脚本家マーク・ローゼンバーグがプロジェクトに加わった。「おかげで脚本をしっかりした形にすることができた。2000年までには心から満足できる脚本が完成し、私たちは本格的に資金集めにとりかかった」と振り返るベッカー。そのときまでに、ロッド・ハーディーが監督として決定していた。
  ハーディーはこう語る。「すばらしいストーリーだと思ったよ。僕は成長を描いた映画にいつも惹かれるし、このストーリーには特別な魅力がある」

少年たち

 最年長のマップスを演じたのはダニエル・ラドクリフ。彼はもちろんのこと、スパーク役のクリスチャン・バイアーズ、ミスティー役のリー・コーミーには演技の経験があったが、スピット役のジェイムズ・フレイザーはこれが初めての演技だった。

  ラドクリフのスケジュールが空くのは「ハリー・ポッター」シリーズ第4作と第5作の撮影の合い間のわずかな期間だけ。従って、プロデューサーたちはほかの少年たちを急いで決めなければならなかった。「ほかの3人を見つけるのはとても難しかったよ」とプロデューサーのリチャード・ベッカー。「それぞれの役にふさわしいだけでなく、グループとしてもしっくりくる少年を見つけなければならなかったからね」
  オーディションはオーストラリアとニュージーランド全土でおこなわれ、千人以上の少年たちの中からあの3人が選ばれた。

  「ハリー・ポッター」シリーズ第4作と第5作の間に別の映画に出演することは前から考えていたとラドクリフは言う。「脚本がたくさん届いたけど、ピンとくる作品がなかったんだ。でも、この脚本は読んですぐに夢中になった。とてもシンプルだけど、すごく美しいストーリーだと思ったんだ。それに、マップスはハリーとはまったく違うキャラクターだったから、僕にとって大きなチャレンジになると思ったしね。もう5年もハリー・ポッターを演じてきたので、違う役を演じると思うとすごくワクワクしたよ。この映画を観る人たちが僕の違う面に目を向けてくれるといいんだけど」

  ラドクリフはほかの少年たちに大きな影響を与えた。ベッカーはこう語る。「ダニエルがセットに現れたとき、彼のプロ意識と集中力の高さがほかの子役たちの気持ちをほんとに引き締めてくれたし、彼はみんなのまとめ役になってくれた。ダニエルは申し分のない、すばらしい俳優だよ」
  「スパークは4人の中でもいちばん楽しいことが好きなやつなんだ。女の子の下着の広告を見て喜んだり、こっそりタバコを吸ったり、とにかくいつも楽しいことはないかと探してる。演じるのがとても面白い役だったよ」とバイアーズは言う。「僕ら4人はとてもいい友達になった。撮影は最高に楽しかったな。それに、友情でしっかり結ばれる4人を描いたストーリーという点が僕はとても気に入ったんだ。この映画はつらい時期を一緒に乗り越え、絆を深める様子を描いてる」

  ミスティー役のコーミーはこう言う。「ミスティーはいちばん年下だけど、いちばんしっかりしてるんだ。『そんなことしちゃダメだよ』と言うのは彼だし、いつもヘアスタイルを整え、シャツもちゃんとズボンの中に入れてるタイプ。僕はこのストーリーがとても気に入ったし、とてもよくできてる脚本だと思った。プロデューサーたちがこの映画に取り組んだのは14年前なんだって。僕が生まれる前!」
  彼はラドクリフとの共演をとても楽しんだ。「ダニエルは最高! 彼と共演できるなんてすごいと思ったし、会う前はもう興奮しちゃったよ。彼はとても親切で、集中力がすごかった。ダニエルを見習えたというだけでも、この撮影は僕にとってすばらしい勉強になった」

  「脚本を初めて読んだとき、絶対にこの映画に出たいと思ったんだ」と言うのはフレイザー。「僕が演じたスピットは、自分大好き人間で、彼の許可なしでは太陽も昇らないと思ってるようなやつ。でも、マップスのことは崇拝してるんだ。彼を親のように思ってるんだよ」
  フレイザーにとっては集中し続けることがいちばんの難問だった。「僕はとても幸せな家庭で育っているけど、スピットにはそれがない。だから、僕は彼がどんな気持ちかを想像しなければならなくて、その気持ちを長い間もち続けることがいちばん難しかった」

  監督のロッド・ハーディーはこう説明する。「この少年たちには4人が一緒にいてしっくりくる相性のよさが必要だったし、さらに、自分たちの仕事を理解し、映画を作っていく大変さを理解できるまでに成熟していることがとても重要だった。彼らはそれを全部備えていた。すばらしい子たちだったよ」
  ベッカーも同感だ。「彼ら4人は最高の組み合わせだった。彼らはほんとうの友情を築き、それが映像からにじみ出ているし、そのおかげでいい映画を作ることができた」


 


撮影地

 本作の撮影は、サウス・オーストラリアのアデレードとカンガルー島でのロケ、そして屋内シーンはサウス・オーストラリアン・フィルム・コーポーレーション・スタジオでおこなわれた。監督のロッド・ハーディーは数年前にカンガルー島で撮影をしたことがあったので、「あの島がとてもユニークだということを知っていた」と言う。「脚本では、この映画の舞台は美しいが隔離されている入り江。撮影するのにふさわしい入り江を探すのは容易ではないが、カンガルー島の入り江はピッタリなんだ。真西を向いているため、2つの岬の間に太陽が沈み、魔法を見ているような不思議な雰囲気がある。それにあの島に町を作ることができたことがよかった。アデレードで撮影をしても、そんなに遠くないカンガルー島と簡単に行き来できたから」
  プロデューサーのリチャード・ベッカーはこう付け加える。「サウス・オーストラリアにはほかではあまり見られないユニークな海岸線があり、この映画には理想的なロケ地だった。撮影はアドミラルズ・アーチやシークレット・バレーなどでもおこなった。そういった場所すべてが融合して、主な舞台となった架空の海辺ができたんだ」

色彩とデザイン

 この映画はオーストラリアのアウトバックと呼ばれる内陸部で始まるが、これまで何度も映画の舞台になっているアウトバックは乾いていて、赤土が目に焼きつくような感じで登場することが多い。今回、プロデューサーたちはアウトバックのシーンを通常より抑えた雰囲気にした。監督のロッド・ハーディーはこう説明する。「孤児院があるカトリック教会は少年たちを厳格に監督している雰囲気があるので、生気を抑えた色彩を使うことにしたんだ。ストーリーが展開していくにつれ、色彩は明るくなっていき、カーニバルのシーンでは照明が輝き、いろんな色が使われている。そして海辺のシーンになると、少年たちは砂浜を自由に走り回り、海は輝き、空は真っ青。色彩の変化に映画の雰囲気が後押しされている感じだな」
  観客は、大人になったミスティーの思考と記憶を通してストーリーをたどることになるため、映画の全体的な雰囲気は少し誇張されている。「記憶というのはいつも現実とは違うものだ」とプロデューサーのリチャード・ベッカーは言う。「大人になってから育った家を見ると、記憶の中の家よりもずっと小さく見えることが多い。だから、この映画の中でもそういう感覚を反映させたんだ」


キャスト・プロフィール

ダニエル・ラドクリフ (マップス)
DANIEL RADCLIFFE (Maps)

 「ハリー・ポッター」シリーズ(01、02、04、05、07)第1弾『ハリー・ポッターと賢者の石』(01)に主演し、一躍世界の人気者になった。02年2月には英バラエティ・クラブの新人賞を受賞。同年4月には、ハリー役の優れた演技と、映画界の将来を担う逸材ということでイタリアの権威あるダビッド・ディ・ドナテロ賞を獲得。また、06年3月には英の有名映画雑誌「エンパイア」より、世界で最も愛されている少年少女を演じていることに対して同シリーズの共演者たちと共に貢献賞の栄誉に輝いた。同シリーズの最新作は『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)。
  99年にBBCのTV映画「デビッド・コパーフィールド」でコパーフィールドの少年時代を演じて俳優デビュー。サイモン・カーティスが監督し、「ハリー・ポッター」シリーズでも共演しているマギー・スミス主演の同作は高い評価を受けた。映画デビューは、ジェイミー・リー・カーティスとジェフリー・ラッシュの息子役を演じたジョン・ブアマン監督作『テイラー・オブ・パナマ』(01)。舞台では、02年11月と12月に、ロンドン、ウエストエンドにあるウィンダムズ劇場で上演されたケネス・ブラナー演出のオリビエ賞受賞喜劇「The Play What I Wrote」に予告なしで数回ゲスト出演し、観客を喜ばせた。

クリスチャン・バイアーズ (スパーク)
CHRISTIAN BYERS (Spark)

 本作は映画出演2作目。11歳の誕生日に『ポビーとディンガン』(05)のアシュモル役を獲得したという電話をもらい、映画デビューが決定した。同作が06年ベルリン映画祭で上映された際、妹役を演じたサファイア・ボイスと出席。映画の中の兄妹役があまりにもすばらしかったため、観客はふたりが実の兄妹ではないと知って驚いた。
  5歳から演技に興味を示したが、両親の方針で早く進路を決めずにスポーツや音楽などさまざまなことに挑戦したあとで演技を始め、10歳のときに学校の劇「ロミオとジュリエット」のロミオ役で初めて主役を演じた。オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ大学で2つの演技セミナー、さらにオーストラリア国立演劇芸術協会で夏期演劇コースに参加した経験がある。

リー・コーミー (ミスティー)
LEE CORMIE (Misty)

 6歳のときに、メルボルンのタレント・エージェントによる子役志望者募集の新聞広告に両親が応募し、契約。ティップ・トップ社のパンの広告で人気者になり、その後、メルボルン動物園、アンセットAFL(オーストラリアン・フットボール・リーグ)カップ、マックリーンズ・トゥースペイストなどのCMに次々と出演した。俳優としては、TVシリーズ「Blue Heelers」「Fergus McPhail」へのゲスト出演のほかに、映画『黒の怨』、短編の『The Situation Room』(共に03)などに出演している。

ジェイムズ・フレイザー (スピット)
JAMES FRASER (Spit)

 演技力を磨くために芸術高校に入学。それ以前には演技指導を受けたことはなかったが、セリフ覚えのすばらしさや、人前での演技にまったく臆することがない点など、天性の才能を発揮。毎週10時間の演技クラスに通っており、最近では、トニ・ヒギンボサム、カースティー・マクグレガー、トム・マクスウィーニーによる各演技セミナーに参加した。マクグレガーは彼の才能を高く評価し、インガム社のチキンのCMに起用。そのほかにもさまざまなCMのオーディションに参加した。
  04年には子供向けのクイズ番組「Go-Go-Stop」に出場するとともに、同じく視聴者参加型のクイズ番組「Australia’s Brainiest Kid」の出場者候補となった。学校ではつねに上位10パーセントの成績を維持し、抜群のユーモア・センスをもつ、聡明で愉快な少年。

サリバン・ステイプルトン (”豪胆”)
SULLIVAN STAPLETON (Fearless)

 高校卒業後、映画・TVで活躍。映画出演作には、『River Street』 (97)、ナディア・タス監督がさまざまな賞を獲得した『AMY/エイミー』(98)、『退屈なオリーブたち』(00・未)、『黒の怨』(03)などがあり、レイモンド・カーバー原作の短編映画『Everything Goes』(04)ではヒューゴ・ウィービングと共演した。
  TVでは、人気長寿シリーズ「The Secret Life of Us」で2年間演じたジャスティン役で有名。最近では、TV映画「Little Oberon」で名優シグリッド・ソーントンと共演した。そのほかのTV出演作には、「Blue Heelers」「Good Guy Bad Guys」「Halifax f.p: Afraid of the Dark」「Neighbours」「Raw FM」「Stingers」「Something in the Air」「MDA」などの人気シリーズやTV映画がある。

ビクトリア・ヒル (テレサ)
VICTORIA HILL (Teresa)

 サウス・オーストラリアのフリンダース大学ドラマ・センターで学んだ。映画出演作には、『Dead End』、ジョン・ポルソン監督の『サイアム・サンセット』(共に99)、『Macbeth』(マクベス夫人役)、『Boy Town』『Hunt Angels』(いずれも06)などがある。
  TVでは、ジャン・チャップマン製作の人気シリーズ「Naked」をはじめ、「Cody」「Heartbreak High」「Echo Point」「ジーナ」「Crash Palace」「All Saints」などに出演。舞台経験も豊富で、「人間嫌い」「ワーニャおじさん」「Ursula」「The Ecstatic Bible」「Quartet」「The Europeans」などに出演。劇団ブリンク・プロダクションズの創設メンバーのひとりで、現在もクリエイティブ・プロデューサー、劇作家、そして俳優としてかかわっている。

ジャック・トンプソン (バンディー・マクアンシュ)
JACK THOMPSON (Bandy McAnsh)

 オーストラリアを代表する俳優のひとり。80年のブルース・ベレスフォード監督作『英雄モラント/傷だらけの戦士』で、ボーア戦争中の虐殺行為で軍法会議にかけられた兵士3人側に立つ弁護士を熱演。カンヌ映画祭で助演男優賞を獲得して国際的に注目され、オーストラリア映画協会賞主演男優賞にも輝いた。そのほかの主な映画出演作は、『The Chant of Jimmie Blacksmith』(78)、『スノーリバー 〜輝く大地の果てに〜』(82・未)、『ブロークン・アロー』(96)、『真夜中のサバナ』(97)、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(02)、『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』(04)などである。
  オーストラリア映画界への貢献に対してオーストラリア勲章を授与されているほか、オーストラリア映画批評家協会より功労賞、オーストラリア劇場主協会より貢献賞をそれぞれ贈られている。また、以前ほどではないにせよ、俳優業のかたわら、国連のための仕事もおこなっており、長年国連親善大使を務めている。

ラルフ・コテリル (シェルバック)
RALPH COTTERILL (Shellback)

 ロンドンのドラマ・センターで学び、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで活動したあと、73年にオーストラリアへ移住。優れた舞台俳優であり、カンパニー・Bの「真夏の夜の夢」「マクベス」「かもめ」「The Alchemist」「The Judas Kiss」「The Ham Funeral」、シドニー・シアター・カンパニーの「ハムレット」「Loot」「A Hard God」、ステート・シアター・サウス・オーストラリアの「Lulu」、アンサンブル・シアターの「Road」、ボンディ・パビリオン・シアターの「ファウストゥス博士」「リア王」など数多くの作品に出演している。
  映画出演作には、『Burke & Wills』(85)、『砂漠の勇者』(87・未)、『Ricky And Pete』(88)、『保険屋に気をつけろ!』(93・未)、『アブノーマル』(94・未)、『プロポジション −血の誓約−』(05・未)などがある。TVでは、「Four Minute Mile」「GP」「新スパイ大作戦」「Halifax f.p: Sweet Dreams」などに出演。

テリーサ・パーマー (ルーシー)
TERESA PALMER (Lucy)

 オーストラリアのアデレード出身。「スクリーン・インターナショナル」誌で“オーストラリアの明日のスター30人”のひとりに選ばれた。長編映画デビューは、ムラーリ・K・タルリが初監督、脚本、製作作品として6人の十代の若者のある一日を描いた『明日、君がいない』(06)。また、日本人監督清水崇の大ヒット・ホラー『THE JUON/怨念』(04)の続編『呪怨 パンデミック』(06)ではサラ・ミシェル・ゲラー、ジェニファー・ビールズと共演した。
  今後の作品には、殺人現場から逃走し、追われている2人組の苦境を描いた英豪合作のノワール・スリラー『Fate』(監督デイビッド・ディニーン、共演トラビス・フィメル、スティーブン・モイヤー)が控えている。

スタッフ

ロッド・ハーディー (監督)
ROD HARDY (Director)

 12歳になるかならないかのころから映画に興味をもち、兄の8ミリ・カメラで短編映画を撮り始めた。祖国オーストラリアでは合計350時間にも及ぶ同国を代表するTV映画やシリーズを監督。人気シリーズ「Neighbours」でのカイリー・ミノーグ主演エピソードのほか、メル・ギブソン主演のシリーズ「Punishment」のパイロット版、米人気シリーズ「新スパイ大作戦」を監督した。長編映画監督デビューは79年のカルト・ホラー『吸血の館』(未)で、アジア映画祭のホラー部門で作品賞を獲得した。
  オーストラリアで監督と製作の経験を積んだのち、92年にロサンゼルスに移住。最初に手がけた『Love, Lies & Lullabies』(93)は、スーザン・デイ、パイパー・ローリー主演でコカイン依存症の悲劇を描き、麻薬依存症の恐怖とその克服をもっとも鋭く描いた作品に贈られるスコット・ニューマン賞(ポール・ニューマンとジョアン・ウッドワードが息子を偲んで創設した賞)に選ばれた。そのほかの映画監督作には、ピアース・ブロスナン主演でパプア・ニューギニアで撮影された『ロビンソン・クルーソー』(97・未)、マイケル・ケイン、パトリック・デンプシー主演でオーストラリア、クイーンズランドで撮影された『ディープ・シー20000』(97・未/原作ジュール・ヴェルヌ)などがある。
  TVでは、CBSの名ミニ・シリーズ「バッファロー・ガールズ」を監督。アンジェリカ・ヒューストン、メラニー・グリフィス、サム・エリオット、ガブリエル・バーン、レバ・マッケンタイア、ジャック・パランスなど映画・TV界を代表する俳優たちが出演したこの作品は、サンタフェ、ニュー・メキシコ、さらに英国のバース、ロンドンで撮影され、エミー賞11部門、ゴールデングローブ賞2部門、全米映画俳優組合賞1部門にノミネートされた。また、クリス・クリストファーソン、トム・スケリット、スコット・ベアストウ主演のアドベンチャー・ドラマ「Two for Texas」では、ウエスタン・ヘリテージ賞のカウボーイ・ホール・オブ・フェイムを授与された。スケリットとは名作のTV版リメイク「新・真昼の決闘」でも再び組んでいる。そのほかの主なTV映画監督作には、ジョン・リッター、ヘンリー・ウィンクラー主演でマージョリー・ロウリンズの名作を基にした「The Only Way Out」、ジーン・スマート、ピーター・ストラウス主演の「The Yearling」などがある。
  米国の人気シリーズのエピソードを監督することも多く、その中には、「X−ファイル」「犯罪捜査官ネイビーファイル」、マイケル・マン製作の「Robbery Homicide Division」、デイビッド・E・ケリー製作の「ザ・プラクティス/ボストン弁護士ファイル」、ブルース・ウィリス、アーノルド・リフキン製作の「Touching Evil」、権威あるピーボディー賞を受賞した「Battlestar Galactica」などがある。

マーク・ローゼンバーグ (脚本)
MARC ROSENBERG (Screenwriter)

 カンヌ映画祭の監督週間で上映されたフィリップ・ノイス監督作『Heatwave』(82/主演ジュディ・デイビス)で長編映画の脚本家としてデビュー。その後、ラルフ・デ・ヘール監督の『エンカウンターズ/未知への挑戦』(88・未)で共同脚本と共同製作を担当。さらに、ジェレミー・アイアンズ、ファニー・アルダン主演の『Australia』(89)のオーストラリアに関する部分の脚本に参加した。
  デ・ヘール監督とは、ジャズ界の至宝マイルス・デイビスが主演すると同時にミシェル・ルグランと音楽も担当した『ディンゴ』(92)でも組み、脚本と共同製作を担当。オーストラリア脚本家組合からオリジナル脚本賞を授与されると共に、ニュー・サウス・ウェールズ州首相より功労賞を贈られた。その後、ジェフ・フェイヒー主演の『超常殺人者2』(95・未)の脚本を書いた。

リチャード・ベッカー (製作)
RICHARD BECKER (Producer)

 株式公開しているエンターテイメント会社、ベッカー・グループの取締役であり、最高経営責任者。オーストラリア独立系配給会社協会の初代会長でもあり、これまで11本の長編映画と、100時間以上のTVドラマで製作または製作総指揮を務めてきた。
  製作にかかわった映画には、『この命尽きるまで』(88・未/主演ティモシー・ダルトン、アンソニー・エドワーズ)、『バッド・インフルエンス −悪影響−』(90/主演ロブ・ロウ、ジェイムズ・スペイダー)、『セックスの義務と権利』(91・未/主演フェイ・ダナウェイ、デンホルム・エリオット、エミリー・ロイド)、『オンリー・ユー』(92・未/主演アンドリュー・マッカーシー、ヘレン・ハント)、『過失』(93・未)、『Two Guys Talkin’ About Girls』(95)、『The Real Macaw』(98/主演ジェイソン・ロバーツ)、『パニック・タワー』(03・未)などがある。TVでは、「Love in Ambush」「Rhapsody in Bloom」などを製作。

ジェイ・サンダーズ (共同製作)
JAY SANDERS (Co-Producer)

 ドナルドソン/サンダーズ・エンターテイメントの共同経営者。ワーナー・ブラザース映画の制作助手として映画業界に入った。その長いキャリアにおいてウォルト・ディズニー・ピクチャーズを含むいくつかのメジャー映画会社で活躍してきており、『いまを生きる』(89)、『プリティ・ウーマン』(90)、『飛べないアヒル』(92)などの大ヒット作の製作にかかわった。また、ジェイムズ・キャメロン、ジョー・ダンテ、ロブ・コーエン、ジョエル・シルバーといった大物監督、プロデューサーたちと仕事をし、『ドラゴン ブルース・リー物語』(93)、『タイタニック』(97)、そしてTVシリーズ「ダーク・エンジェル」などの製作に参加。最近ではABC Familyチャンネル用のTV映画「Fallen」で製作総指揮を務めた。また、08年に20世紀フォックスが全米公開予定のダグ・リーマン監督作『Jumper』では製作を務めている。

デイビッド・コネル, ACS (撮影)
DAVID CONNELL, ACS (Director of Photography)

 本作のロッド・ハーディー監督とは、「The Yearling」「バッファロー・ガールズ」「Two for Texas」、さらに『ロビンソン・クルーソー』(97・未)など数作で組んでいる。そのほかに撮影を担当した映画には、『The Ascent』(94)、『スティーヴン・キング ナイトフライヤー』(97)、『山猫は眠らない2/狙撃手の掟』(02)、『The Snow Walker』(04)などがある。また、スティーブン・キング原作のTVシリーズ「スティーヴン・キングの悪魔の嵐」「ローズ・レッド」「スティーヴン・キングのキングダム・ホスピタル」をはじめ、「トワイライト・ストーカー」「モビー・ディック」「ドン・キホーテ 〜ラ・マンチャの男〜」「モンキー・キング 西遊記」「レディ・ダルタニアン/新・三銃士」「バミューダ・トライアングル」「Jericho」など、数多くのミニ・シリーズやTV映画でも撮影を担当している。

レスリー・ビンズ (美術)
LESLIE BINNS (Production Designer)

 美術を担当した映画には、『Two Brothers Running』(88)、『遥かなるスノー・リバー』(88・未)、『Kokoda Crescent』(89)、『ロビンソン・クルーソー』(97・未)、『クロコダイル・ダンディーin L.A.』(01)などがある。TVでは、高い評価を受けたミニ・シリーズ「アンザックス」をはじめ、「野性のファイター/リングに賭けた男」「An Unfinished Affair」「モビー・ディック」「ノアズ・アーク」「ぼくとゾンビと秘密のハロウィン」「ヘラクレス 選ばれし勇者の伝説」などで美術を担当した。

ダニー・クーパー, ASE (編集)
DANY COOPER, ASE (Editor)

 ビンセント・ウォード監督の『心の地図』(93)で第一編集助手を、ジョージ・ミラー監督の『ベイブ・都会へ行く』(98)で編集補佐を務めるなどしながら経験を積んだ。これまでに編集を担当した映画には、『エンジェル・ベイビー』(95)、『River Street』『女と女と井戸の中』 (共に97)、『In Too Deep』(99)、『ポエトリー,セックス』(01)、『PERFUMEパフューム』(01・未)、『クィーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』(02)、そしてヒース・レジャー主演の『Candy』(06)などがある。TVでは、人気シリーズ「Naked」、Sci-Fiチャンネルの「Battlestar Galactica」などの編集を手がけている。


レビュー

- 懐かしさと切なさに心が酔う。深く惹き込まれずにいられない演技とストーリーがすばらしい。
ジェフリー・ライオンズ/NBC「REEL TALK」

- ダニエル・ラドクリフが宝石のように輝いている!
サラ・カーデイス/NYマガジン

- 年若い俳優たちの見事な演技と、彼らに対する心配りが全編にあふれ、観る者の心を揺さぶる。
ジーン・シーモア/NYニューズデイ紙

- オーストラリアから届いた、ノスタルジアにあふれた甘酸っぱい青春ドラマ。ラドクリフが絶品。新鮮なほど心優しく、とことん感傷的。それを隠さずに表現して観客の心を揺さぶっている。
ケビン・クラスト/ロサンゼルス・タイムズ紙

- これほど夏の終わりの切なさを伝えてきた映画はなかった。
エバン・ヘナーソン/LAデイリー・ニューズ紙



 



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