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同文学際で開催された新作『カジュアル・ベイカンシー　突然の空席』の質疑応答サイン会に登場したローリングさんは、ハリーが生まれる前の物語を書くつもりはあるかとの質問に、「『忍びの地図』の製作者の時代（ハリーの両親の時代）に戻るつもりはありません」とコメント。

さらに「前日譚（ぜんじつたんprequel＝物語が始まる前の話）はあまり好きではないのです。絶対書かないとは言いませんが、現在それを書く予定はありません。前日譚は一般的に成功していないと思います」と説明しました。

また、 最新作『カジュアル・ベイカンシー　突然の空席』で若者の性やドラッグを書いた理由を聞かれ、「『今が性を書く時だわ』なんて思って書いたわけではありません。これは書きたくてウズウズしていた作品。自分の思春期を参考にしたり、教師として自分の思春期の経験を基に書きました。青年期はとても壊れやすいと思います。自分の8歳と10歳の子供（第2子と3子）はニコロデオンTVを見ていますが、番組に登場するティーンエイジャーはみなニセモノです」とバッサリ。キレイゴトではなく、現実の問題に向き合うことが必要だと強調しました。

現在は「ハリー・ポッター」より若い世代、8歳ぐらいを対象にした本を執筆中であると告白。（ハリポタより）短くなるとのこと。

このほか、以下の発言をしています。
★ゲラート・グリンデルバルドはダンブルドアを愛しておらず、彼を利用した。
★JKRのファーストキスは12歳のとき。
★人生で最も誇らしかった瞬間は、ニューヨークの朗読会でダンブルドアはゲイだとカミングアウトした直後、一人のファンが駆け寄ってきて「自分も同性愛者だ」と明かしたとき。
★ハリー・ポッターを書き終えた時、永遠の別れ（死別）を感じた一方で、完全に解放されたと思った。2000年ごろからハリー・ポッターを超える作品は（自分には）ないと感じている。（『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の）発売時に、出版社（ブルームズベリー社）がキングズ・クロス駅からホグワーツ特急を走らせ自分も乗り込んでいたが、駅を出る時にファンが（自分に向かって）キャーキャー叫ぶ姿を見て「“ビートルマニア（熱狂的なビートルズのファン）のようだわ」と感じた。