ツイート

ゲイ詩人アレン・ギンズバーグを演じた『キル・ユア・ダーリン』や『ホーンズ(原題)』など、新作が目白押しのダニエル君。

自身をスターダムにのしあげたハリー・ポッターについて、「（今後）どの役を演じる場合でも、僕がハリー・ポッターから逃げられる万能の方法はないんだ。これからの人生は、ハリー・ポッターと共に歩んでいくだろう。だからハリポタについて誰も話さないような状態を目指しても、それは愚かなことさ。たとえば、ポール・マッカートニーは色々なことをしたかもしれないけれど、誰もが（彼と）ビートルズについて話したがる。人生の中で実際に起こったことだからね。 だから、たとえ自分自身が必ずしもその仕事で幸せでなかったとしても、この素晴らしい、英国映画産業にとって偉業となった作品に参加できた事実を喜んで受け入れるべきなのさ」と告白。

また子供のころADHD（注意欠陥多動障害）のようだったと語り、「僕は落ち着きがなくて、おしゃべりな子供だった。座っておとなしくしなさいと言われても、うまくやれる子供ではなかったんだ。テンションが高かったかって？そうだね。（子供のときは）とてもテンションが高かったよ。数年遅く生まれていたら、ADHDと診断されていたかもしれない。でも僕の時代はそういう診断はなかったんだ」とコメントしています（今のダンにはこの症状はありません・笑）。

さらに3作目『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のときに、降板したくなったと話し「逃げるなら、今しかないって思ったんだ。今なら別の役者に交代できると考えたんだ。しばらくの間は、ハリー・ポッター全作をやった後、はたして自分は他の役をできるのかなと疑問に思い、今は他のことをやるべきかなと思っていた。でも結局楽しくなったし、ティーンエイジャーの少年の役はそんなに沢山なかった。実際、どれもハリー・ポッターより劣っていたよ」と明かしています。

「ダニエル、エマ、ルパートの中で、誰が一番演技が上手い？」との質問には、「僕たちはそれぞれ違ったことが得意なんだ。3人の中でルパートが最も社交的で、コメディに自信があるし、実際上手いね。僕は控えめに演技する傾向があるんだ」と分析。

思春期のエピソードは、「『秘密の部屋』で、靴下を履いてないことを見せるために、ズボンのすそをめくり上げるシーンがあったんだ。その時、僕は12歳だったんだけど、脚の毛がかなり濃かったんだ。それでみんなから『12歳の子がこんなに毛深いなんて、誰も信じない』って言われて、くるぶしの5センチ上から、剃らされたんだ」と明かしています。

過去にはダニエル君が泥酔したり、羽目を外したという記事が出て、「18歳のときに『謎のプリンス』のセットで飲酒し、意識を失った」ことを告白。2010年に禁酒しています。この記事については「誇張されてはいないけど、何が起こったのかは、僕以外誰も知らないよ。最初に話す時期を間違えた。情報を出せば出すほど、人々は色々と思いめぐらしてしまうんだ。色々噂されるのは好きじゃないのに、最初にそれをしたのは間違いだった」と後悔しきり。

やつれ顔をデイリー・メール紙にパパラッチされ、ロンドンのクラブでボンゴを叩いている動画入りで記事にされてしまったことに対しては、笑いながら「（撮られたのは）劇場から自分の車まで歩いていた時だった。『ダニエル・ラドクリフ、やつれて不満そう』みたいな記事だった。それみたいに今でも不愉快にさせられるものはあるけど、僕には素晴らしい仕事がある。タブロイド紙を相手にすることなど、僕の人生において、ほんの一部分にすぎないからね」と話しています。

名声に悩まされ、17〜18歳ぐらいのときが一番ひどかったと明かし、友人は若者として人生を楽しみ始めたが「自分には同じような（何かを）体験したり、失敗したりする自由がなかった。友だちと一緒に外出して楽しむことができないことにとても不満を感じた」と告白。

暴言（つまらないジョーク）を浴びたこともあると述べ、「数人の男が僕の所にやってきて、ハリー・ポッターのジョークを話すって言うんだ。だから『本当にやるの？』っていう目で彼らを見つめた。大体のハリポタ・ジョークを聞いていたから『僕を笑わすことはできない』って感じでね。結局彼らが話したのは、典型的なジョークだった（タバコを吸いに外に出たら、どしゃぶりだったので、『誰か魔法で雨を止ませてくれ』と言うオチ）笑えなかったけど、みんなは僕が笑うことを期待するんだ」と辛い立場を激白。

ハリー・ポッターだからという理由で喧嘩をふっかけられることもあり「ごく数名や酔っ払いだけど、僕に喧嘩を売りたがる人もいるんだよ。もちろん受けなかったけど。でも全体的に見ると、僕はとてもラッキーだった。（自分が演じたのは）とても愛されたシリーズ作品の役だったから。僕は喧嘩好きじゃない。大体のことをしないよう自分に言い聞かせるのに十分な位、明瞭に話せるからね」と述べています。

トリオの中ではルパートが一番目立つとし、「ルパートは赤毛だから、人に（彼だと）見つからずに外出するのは難しいんだよ。ある年、彼と一緒に『リーディング・フェスティバル』に行ったことがあって、そのとき彼を観察したんだ。ルパートがVIPエリアに行くと、みんなが振り返った。彼は目立つんだよ。それから、エマも注目を集めてしまうね。彼女は、過激な男性のファンクラブを抱えているからね」と話しています(笑)。

エマ・ワトソンさんが昨年インタビューを受けた際、質問者が（エマの）でっち上げの非公認の伝記の引用をしたため、泣き出してしまったことについて、「そのインタビューを読んでいないけど、エマの気持ちは分かる」と同情し、「僕の父親がJ.K.ローリングの非公認の伝記の中に書かれていて、（父は）若いときに『さえない役者』だったと説明されていた。『父が演技した所を見たこともないくせに』って思ったよ。嫌なやつさ。根拠なく書いてるんだ」と憤慨。

『キル・ユア・ダーリン』などの映画に出演したことで、ゲイではないかと噂されていることについては、「僕はストレート（非同性愛者＝ノーマルな人）さ。でもトレバー・プロジェクト（ゲイやレズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダー[ＬＧＢＴ]の若者の自殺防止活動を行っている米国の非営利団体）に協力するようになってから、ゲイと呼ばれるようになった。インターネットで見かけた最高のコメントは『ダニエルは、ゲイの顔になった』だよ」と皮肉っています。

過去のハリー・ポッター映画を自分で見るかとの質問には、愕然とした表情で「見ないよ！あり得ない！」と興奮してコメント。記者が「たとえば16歳の時に撮った映画を見たら、16歳の自分だと思う？それとも16歳のハリー？」と質問すると、「16歳の自分だね」と即答し、「これまでの10年間の記憶はとても鮮明で、撮影した毎日のことを覚えているんだ」とコメント。

サンデー・タイムズの長者番付によると、ダンは6000万ポンドの資産を持ち、英国の30歳以下の長者番付で10位にランクイン（30歳以下のセレブ長者番付では1位）、ロンドンやニューヨークなどに不動産を所有しています。ハリー・ポッター映画で資産家になった自覚はあるかとの質問には、「そんなこと無いよ」と否定。「自分がいくら持っているか知らないんだ」と赤面しながら答え、ダンの今の経済状態は“超大金持ち”であると認めつつ、「何をしようと、どんな仕事をしようと、誰だってこんな資産にふさわしい人にはなれない。たまたま僕は、このような金額を扱う業界にいるってこと。それに、お金のために仕事をする必要がない状態にいるのは、とてもラッキーだとは思っているよ」と明かしています。