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この芝居は、ローレンス・オリヴィエ賞受賞作家マーティン・マクドナーによるアラン諸島（アイルランドの西に浮かぶ諸島）三部作のひとつ。同諸島のイニシュマーン島を舞台に、そこに住む孤児で障害者（クリップル）のビリーを取り巻く人間模様を描いた風刺コメディ。隣の島でハリウッドのドキュメンタリー映画が撮影されていることを知ったビリーは、何とか出演しようと考え、周囲の反対を押し切り島を抜け出しますが・・・。

1996年にロンドンのナショナル・シアターで初演され、今回がそのリバイバル公演。ラドクリフ君は主役のビリーを演じます。2008年の舞台「エクウス」でウエスト・エンドデビューを果たした彼にとって、これがロンドンでの2回目の公演となります。

ダンは本作について「マクドナーは、悲劇と喜劇のきわどい境界線上を見事に歩いている。今日の僕たちの基準ではとても差別的（politically incorrect）な内容で、それがこの芝居の滑稽な点だと思う。芝居の大半において、（孤児で障害を持つ）ビリーに対して容赦なく冷酷なんだよ」とコメント。

また脚本を書いていることも明かし、「ちょうど今何か書こうとしている所なんだ。とてもダークで面白いものをね。貧者のマーティン・マクドナー（＝二流のマクドナー）になりたいんだよ」と話しています。