スティーブン・フライのクイズ番組、二重被爆者を笑いの種にしたと日本大使館から抗議受ける！- ポッターマニア

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スティーブン・フライのクイズ番組、二重被爆者を笑いの種にしたと日本大使館から抗議受ける！

ハリポタ英国版オーディオブックの朗読者、スティーブン・フライさんが司会を務める英BBCクイズショー「QI」が、12月に放送された番組で二重被爆者の山口彊（つとむ）さんを「世界一運が悪い男」とジョーク交じりに紹介したとして、在英日本大使館から抗議文を受けていたことが明らかになりました！
UPDATE：BBCテレビと制作会社が大使館に謝罪しました！（1/22/2011）詳しくはこちら

問題になったのは、昨年12月17日に放送した「世界一運が悪い男(The Unluckiest Man in the World)」の回。その人は誰かを当てる際に（番組での正解は山口さん）、ゲストの解答者がジョークを交えて答え、会場から笑い声も。在英日本大使館は「山口さんをこのような形で取り上げるのは不適切であり“無神経”」と今月7日に抗議しましたが、回答はまだありません。

番組プロデューサーは、電子メールで抗議してきた人たちに対してはすでに謝罪し、「大変申し訳なく思っている。日本人視聴者が本件(原爆)について潜在的に敏感でいることを軽視してしまったのは明らかだ」とコメント。しかし「不幸な体験をした欧米人についても、同様に扱っている」としています。

山口彊さんは1945年8月6日、出張先の長崎で、米軍が投下した原爆エノラ・ゲイ(通称リトル・ボーイ)により被爆。大やけどを負いましたが、その翌日の救援列車に乗って妻子の住む長崎へ戻り、同月9日、長崎市に投下された原爆に再び被爆しました。二度の直接被爆を初めて認定された人物で、原爆の後遺症で胃癌を患い、2010年1月4日93歳で死去しました。亡くなる直前、原爆をテーマにした映画を撮影すると見られているジェームズ・キャメロン監督と面会しています。

「QI」は英国で金曜に放送される人気番組。年末の特番にはダニエル・ラドクリフ君が出演しています。

…（↓のYouTubeを見る限り）フライさんは、日本では原爆が投下されても列車が運行したことに驚嘆(英国では平時でも運行しないことあり)。そこから派生して回答者は車掌の声真似で「wrong kind of bombが上陸しました」などとボケて笑いが発生。山口さんを笑っているわけではなく、英国の交通システムをバカにしており、山口さんについては「(２回被爆して生きているので)世界一幸運な男」でもあると紹介されています。・・それでもこのテーマで山口さんを取り上げたこと自体、配慮に欠けているとは思いますが・・・(原爆を笑いのネタにしていますし)。ただ、個人的には「ヤマグチという名で連想する国は？」との問いに「オランダ！」と答えたのはウケましたが(笑)。

【QI　問題となった番組】